動物

増え続ける野良動物の現実

こんにちは、読者の皆さん!蛇口から水がぽたぽた落ちていても、最初はたいしたことには思えません。1分に数滴程度なら気にならないでしょう。
しかし、それが何カ月も続けば、水道料金を見たときにまったく違う現実に気づくことになります。
都市の路上で増え続ける野良犬や野良猫の問題も、それとよく似ています。避妊・去勢されていない動物がほんの数匹いるだけでも、時間とともに数が着実に増え、やがて地域全体がその影響を受けるようになります。

数字の裏にある増加の仕組み

ASPCAが引用している数字によると、避妊手術を受けていないメス犬1匹と、その子孫は、理論上では6年間で6万7,000匹を超える子犬を生み出す可能性があります。
猫はさらに速いペースで繁殖します。最近の推計では、世界の犬の総数は約9億匹に達し、その75~85%が飼い主のいない状態で暮らしているとされています。
世界には推定6億~10億匹の猫がいるとされ、そのうち約4億8,000万匹には飼い主がいません。
さらに、動物の遺棄もこの数を押し上げています。ラテンアメリカ全域を対象としたある研究では、飼い主が犬を手放す主な理由として、攻撃性、病気、行動上の問題が挙げられました。
つまり、適切な対応によって改善できる可能性のある飼育上の問題が、最終的には路上で暮らす動物を生み出す原因になってしまうこともあるのです。

従来の対策だけでは足りない理由

多くの自治体では、何らかの野良動物対策が実施されています。しかし、繁殖のスピードに対応し続けるには、予算、人員、そして長期的な計画が不足しているケースも少なくありません。
年間に数百匹の動物を保護して処置するだけでは、わずか数シーズンで倍増する可能性のある個体数に対して、大きな効果を与えることは難しいでしょう。
長期的には、責任ある飼育についての啓発と、手頃な料金で避妊・去勢手術を受けられる環境を組み合わせることが、単発的な一斉保護よりも重要になる傾向があります。
なぜなら、増えてしまった動物を後から減らすのではなく、そもそもの増加源を抑えることができるからです。
無料または低料金の不妊・去勢手術と地域への啓発活動を組み合わせた都市では、保護施設に収容される動物の数が数年にわたって減少した例もあります。しかも、一斉保護に使われる予算が変わらない場合でも減少が見られました。
これは、問題を解決するうえで最も効果的なのは、増え続ける「水漏れ」そのものを止めることだった可能性を示しています。

群れ単位で本当に効果がある方法

猫の場合には、さらに別の問題があります。繁殖周期が短く、1年間に何度も出産するため、何の対策も取られていない猫の群れは、約1年で倍の規模になることがあります。
これは、先ほどの犬の数字から想像される増加速度を上回るほどのペースです。
「トラップ・ニューター・リターン」と呼ばれる取り組みでは、地域で暮らす猫を捕獲し、不妊・去勢手術を行ったうえで、見つかった元の場所へ戻します。
この方法は、単純に猫をその地域から排除するよりも、長期的に高い効果を示すことが繰り返し確認されています。
動物を取り除くだけでは、その場所に空きが生まれ、新たな未手術の猫が入り込んで、再び繁殖が始まってしまうからです。
継続的に観察された複数の猫の群れでは、十分な割合の個体に不妊・去勢手術を行ったところ、数年以内に個体数が着実に減少した例があります。しかも、動物を一匹も恒久的に別の場所へ移す必要はありませんでした。
ただし、この方法が機能するためには、群れの十分な割合を一度に処置する必要があります。中途半端な取り組みでは、増加速度を鈍らせることはできても、個体数そのものを減少に転じさせるのは難しくなります。
だからこそ、こうした対策では、適切な戦略だけでなく、十分な資金やボランティアの協力体制も同じくらい重要なのです。
つまり、次に街の一角を見て、「去年より野良犬や野良猫が増えた」と感じたとしても、その背景に必ずしも一つの劇的な出来事があるわけではありません。
多くの場合、それは誰も閉めることに気づかなかった蛇口のようなものです。そして、その蛇口を閉めるほうが、そこからあふれ出した水を後から処理するより、はるかに安上がりな解決策なのです。

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